赤ちゃんのおへそが出てきた!これは臍ヘルニア?治るの?【体験談】
赤ちゃんの出べそ。いわゆる臍ヘルニアのお話です。
うちの子は見事な臍ヘルニアになりました。
これまた、かなりの大物ですよね。
小児科で治療を行い、2ヶ月でへこみました。
そのお話です。
いつから臍ヘルニアになった?
記憶をたどってみる
こういうものは、朝起きたら突然になっているわけではないので、いつからというのは難しいですが、当時を振り替えるとこんな感じです。
1ヶ月検診のときは、ちゃんと穴になっていました。産院で言われたとおりに、毎日綿棒で消毒していたのを覚えています。
1ヶ月半より少し前に助産師訪問があり、そのときは出始めていましたが、こんなには大きくありませんでした。
おへそがふくらんできた頃から、消毒はやめてしまいました。だって、綿棒を入れる穴、ないんだもん!w
ただ出始めていたことは気になったので、助産師さんに相談しました。「あはーっ!大丈夫!!放っておけば治るからっ!
あ、予防接種どこ?あー、あの小児科ね!
あそこの先生は、たぶん治す派!
お高いシールをねえ、ぺったん!と貼るの!」
やたら元気な助産師さんでした。
この助産師さんとは一度しか会っていませんが、ちょうど産後の孤独な頃だったし、母乳育児で悩んでいたので、この明るさにとても助けられました。
また、この後治療をすることになるんですが、お腹に貼るシールのことをうちでは「お高いシール」とよんでいました。
とってもナイスキャラな助産師さんでした。
こんな感じでしたので、いつからといえば、生後5週間から大きくなりはじめ、9週間くらいで先ほどの写真のような、ピンポン玉大になりました。
臍ヘルニアの治療
ついに小児科の先生に臍ヘルニアを相談
やっと訪れた予防接種の日。
ちょうど生後2か月の日です。
おへそが出始めてから、4週間くらいが過ぎていました。
目的はもちろん予防接種ですが、おへそのことも相談する気満々です。
小児科の先生におへそをみせたら、
「わあー大きいねえ!お母さん、心配だったでしょう」
と言ってくれました。
治療しなくてもへこむけど、これはシールを貼ろうか、という展開に。まさしくあの底抜けに明るい助産師さんが言っていた通りに。
臍ヘルニアの原因と予後
臍ヘルニアは10~20%くらいの赤ちゃんがなるそうです。
腹腔内の圧力>お腹の筋肉
となると、おへそが出てしまうそうです。
めちゃくちゃ大きな声で泣きまくる子だったので、結構腹筋はあるはずなのになあと思いました。これを知ってからは、ぎゃんぎゃん泣いていても「腹筋を鍛えて、頑張っておへそをへこませるんだ!」と無理やりポジティブに捉えることができたよーな、できなかったよーな…w
赤ちゃんが成長して、お腹の筋肉が発達すれば、腹腔内の圧力<お腹の筋肉
となり、自然とへこむそうです。
もしへこまなくても健康上は問題はないそうですが、美容上気になる場合は手術もあるとのことでした。
治療ってどんなことをするんだろう
赤ちゃんをはだかにし、おむつを下へずらす。
看護師さんと私で赤ちゃんを押さえて、先生がブクブクいうおへそをぐいぐいお腹へ押し込んで、そのおへそを押さえ込むように、えいやっとシールを貼ってくれました。
あの恐ろしく突き出たおへそを、先生は半ば強引にお腹に押し込んでいました。医療従事者ならではの思い切りの良さでした。私は怖くて触ることもできなかったのに。
思ったより大きなシールで驚きました。おへそより一回り大きいくらいかなと思っていたんですが、おなか全体を覆う勢いの大きさです。今後の展開
小児科の先生から説明を受けたのは、
・このおへそシールは、6日間貼ったまま。
・お風呂はそのまま入ってよい
・6日目、お風呂に入る前にシールを剥がして、入浴して、翌日受診する
・その前にはがれてしまった場合は、2・3日ではがれたならもう一度受診。5日目とかだったらそのままでよい
・毎週通って、シールを貼り続ける。
・シールをはがしたところが赤くなっていたら、処方するアルメタを塗るように
・早い子だったら1ヶ月でへこむ
ということでした。
インターネットでシールを貼る治療もさらーっと読みましたが、親が自分で貼るのだと思っていたので驚きました。でも確かに、貼る様子を見ていたら、素人が一人でできる作業ではありませんでした。
毎週、受診する必要があるのは大変だけれど、頑張ろうと思いました。
初めてシールをはがす
6日後の入浴前、ドキドキしながら、ゆっくりとシールを剥がしました。痛そうだから泣くかなと思いましたが、意外にも泣きませんでした。
剥がしたとたんに、びよーーんと飛び出るおへそ。これ、本当に大丈夫か?と思いました。こんなんで治る気がしない…。
そして臭い!お風呂に入っていない、垢じみたにおいです。
シールをはがすタイミングが、受診する直前ではなく風呂に入る前というのは、ここで納得しました。本当に臭かったですw
お風呂でよく洗いました。少し赤くなっていたので、処方されたアルメタを塗りました。
一週間ごとに通院
地味に大変だったのが、一週間ごとの通院です。
寒い冬。徐々に重くなる息子を抱っこひもに入れて、毎週毎週小児科へ。
最初の数回は、まったくへこむ気配がなくて、本当にこれで大丈夫かなと不安になりました。
早い子は1ヵ月でへこむと言っていたのに、1か月経ってもまったくへこむ様子はありません。家でシールをはがすと、待ってましたと言わんばかりに、おへそがびよーん!本当に大丈夫か?これ、と何度も思いました。
シールによって、すべすべだったお腹は、ぽつぽつと赤い発疹ができています。そんなリスクを負ってまで治療をしているのに、全然おへそがへこむ気配がないのは、とても不安でした。
しかし、2か月くらいから、少しずつおへそがへこみ始めました。
へこみ始めてからは早かったです。
そしてついに、通い始めてから9回。12/4に初めて受診して、1/30の出来事でした。
おへそはこれで大丈夫でしょう、と太鼓判をもらいました。
今のおへそはもう普通です。
もうあの頃の出べそはありません。
良かった良かった。
臍ヘルニアは大変だったけれどいいこともあった
臍ヘルニアになって、治療のために通うのは大変でした。
でも、良かったなと思うこともあります。
一番育児が不安な頃に、毎週小児科へ行く口実ができるのは、とても安心でした。
結局おへそ以外で相談することはありませんでしたが、気になることがあれば来週聞こうと思えるのは、心強かったです。
また、病院へ行くたびに簡単な問診があるのですが(熱はあるかとか、吐いたかとか)、そのたびに母乳を毎回吐くということを言い、看護師さんが「それは普通だから大丈夫!」と言ってくれるのも心強かったです。
こんなに毎回吐いていいんだろうかというくらい、当時の息子はおっぱいを吐いていました。私のげっぷのさせかたが下手だったこともあるかと思います。
なので、おへそはもう大丈夫と太鼓判をもらったときは、少し寂しくも感じました。看護師さんたちにも顔を覚えてもらって、少し経ってから病院へ行ったとき、おへそはもう大丈夫?と声をかけてもらえたのは嬉しかったです。
臍ヘルニアの治療は、シールでかぶれることもあり賛否両論のようですが、私は治療をして良かったと思っています。
なにより、あの大きくてブクブクいうおへそは、怖くて仕方がありませんでした。もし、予約していた小児科が、積極的な治療はしない派だったら、他の小児科へかかっていたと思います。
おへそが無事へこんで、良かった!